クラウド録画の課金説明
当社と販売契約を結んでいる場合、実際の課金情報は契約書のとおりとなります。
料金の構成
TRTCは月末に、Tencent Cloudアカウントにおけるすべてのプロジェクトによって発生したその月のオーディオレコーディング時間とビデオレコーディング時間の使用量(単位は分)を集計します。ビデオレコーディングの時間使用量は、総解像度に応じて4つのグレードに分けられ、グレード別に価格が異なりますので、ご注意ください。TRTCがそれぞれの開発者アカウントに提供する月間無料分数10000分を差し引いた後、TRTCは残りのオーディオレコーディング時間使用量とビデオレコーディング時間使用量を対応する単価で乗じた後に合算し、その月の合計料金を算出します。
料金の基本的な公式は次のとおりです。
月額料金 = オーディオ時間使用量 × オーディオ単価 + 各グレードのビデオ時間使用量 × 対応するビデオ単価
時間使用量
TRTCクラウドレコーディングサービスの時間使用量は、レコーディング開始で時間使用量を計算してからレコーディング終了で停止するまでです。オーディオストリームとビデオストリームの両方である場合、ビデオ料金のみ計算されます。
ビデオ時間使用量 = すべてのレコーディングプロセスのRTCルーム内でのビデオのレコーディング時間。
オーディオ時間使用量 = すべてのレコーディングプロセスのRTCルーム内での合計時間-ビデオ時間。オーディオをレコーディングしたかどうかに関わらず、どちらもオーディオ時間使用量とします。
時間の計算とレコーディングが必要なオーディオストリームおよびビデオストリームの数は関係なく、同じレコーディングプロセス下で計算を重複させることはできません。例えば、1個のレコーディングプロセスの起動と同時にAとBのビデオストリーミングを5分間レコーディングする場合、レコーディングサービスの時間は5分になり、そのレコーディングサービスの総解像度グレードに対応する料金がかかります。
時間の計算とレコーディングプロセスの数には関係があります。ルーム内で複数のレコーディングプロセスを同時に起動する場合、すべてのレコーディングプロセスの時間を計算してその月のレコーディングサービスの合計使用量を算出する必要があります。
レコーディングサービスとは、クラウドレコーディングが提供するクラウドサービスの全体的な製品コンセプトを指し、レコーディングプロセスとは、インターフェースを呼び出してレコーディングを使用する単一の起動/停止タスクを指します。
レコーディングプロセス中は、レコーディングサーバーが室内のオーディオビデオストリーミングをサブスクライブするため、TRTCサービスの時間使用量が発生しますので、ご注意ください。
単価
TRTCクラウドレコーディングのオーディオビデオの単価は以下のとおりです。
タイプ | ビデオ使用量タイプ | 単価(米ドル/1000分) |
レコーディングオーディオ | なし | 1.49 |
レコーディングビデオ | HD | 5.99 |
| FHD(Full HD) | 13.49 |
| 2K | 23.99 |
| 2K+ | 53.99 |
TRTCは、レコーディングプロセスでサブスクライブしたすべてのビデオストリームの総解像度に応じて、ビデオ使用量を次の4つのタイプに分類し、各タイプのビデオ料金を計算します。
ビデオ使用量タイプ | レコーディングビデオの総解像度 |
HD | 総解像度 ≤ 921,600(1280 × 720) |
FHD(Full HD) | 921,600(1280 × 720)< 総解像度 ≤ 2,073,600(1920 × 1080) |
2K | 2,073,600 (1920 × 1080) < 総解像度 ≤ 3,686,400 (2560 × 1440) |
2K+ | 3,686,400 (2560 × 1440)< 総解像度 ≤ 8,847,360 (4096 × 2160) |
例えば、レコーディングプロセスで960×720の解像度で2つのビデオストリームを同時にレコーディングする場合、このレコーディングプロセスのビデオ総解像度は960×720+960×720=1,382,400となり、その使用量はFHD(Full HD)タイプの単価で課金されます。
課金の例
ここでは、TRTCによるビデオの総解像度、各サービスタイプの時間使用量および関連料金の計算方法についてご説明します。
お客様のTencent CloudアカウントにtestRTCという名前のプロジェクトがある場合、プロジェクトにオーディオビデオサービスを使用する以外に、クラウドレコーディングによってオーディオビデオのインタラクションプロセスのレコーディング保存を行います。使用状況は以下のとおりです。
レコーディング1
2022 年 2 月 11 日に、4人がチャネルに入り、ビデオ通話を5,000秒行うと、クラウドレコーディングプロセスを1個起動し、4つのオーディオをレコーディングします。
使用量集計:オーディオ時間使用量のみの合計 5,000 秒
レコーディング2
2022 年 2 月 12日に、4人がチャネルに入り、ビデオ通話を5,000秒行うと、シングルストリーミングレコーディングとミクスストリーミングレコーディングの計2個のクラウドレコーディングプロセスを起動し、各レコーディングプロセスで4つのオーディオをレコーディングします。
使用量集計:オーディオ時間使用量のみの合計 5,000 + 5,000 = 10,000 秒
レコーディング3
2022 年 2 月 13 日に、4人がチャネルに入り、ビデオ通話を3,500秒行うと、クラウドレコーディングプロセスを1個起動し、4つのオーディオとビデオをレコーディングします。各ビデオの解像度は640 x 360です。
使用量集計:HDビデオ時間使用量のみの合計 3,500 秒
サブスクライブするビデオストリーム | ビデオの総解像度 | 総解像度 | レコーディング使用量タイプ |
4名のキャスターでのオーディオビデオストリーミング | 640 × 360 × 4 | 921,600 | HD |
レコーディング4
2022 年 2 月 14 日に、3人がチャネルに入り、ビデオでのインタラクションを1,800秒行うと、ビデオ解像度はそれぞれ 640 x 360、1280 x 720、960 x 720になります。1,800秒後に4人目がチャネルに参加し、ビデオでのインタラクションに 540 秒参加すると、ビデオ解像度は 1920 x 1080になります。クラウドレコーディングプロセスを1個起動し、全ユーザーのオーディオビデオストリーミングをすべてレコーディングします。
使用量集計:FHDビデオ時間使用量 1,800 秒、2K+ビデオ時間使用量 540 秒。
サブスクライブするビデオストリーム | ビデオの総解像度 | 総解像度 | レコーディング使用量タイプ |
3名のキャスターでのオーディオビデオストリーミング | 640 x 360 + 1280 x 720 + 960 x 720 | 1,843,200 | FHD |
4名のキャスターでのオーディオビデオストリーミング | 640 x 360 + 1280 x 720 + 960 x 720 + 1920 x 1080 | 3,916,800 | 2K+ |
料金の計算
課金サービス(レコーディング使用量タイプ) | 合計時間使用量(分) | サービス料金(米ドル) |
オーディオ | 250 | (250/1000) x 1.49 = 0.3725 |
HD | 59 | (59/1000) x 5.99 = 0.35341 |
FHD | 30 | (30/1000) x 13.49 = 0.4047 |
2K+ | 9 | (9/1000) x 53.99 = 0.48591 |
合計 | - | 1.61652 ≈ 1.62 |
注意事項
時間使用量の精度
TRTCは、時間の集計精度は秒とし、その月の累計秒数を分数に変換した上で課金します。毎月の使用量が各月末に決済されると、TRTCはその月に発生したオーディオと各タイプのビデオ使用量(単位は秒)を合算し、60で除してオーディオの分数と各タイプのビデオの分数を算出し、最後に切り上げます。例えば、1か月に59秒のオーディオ時間使用量が発生した場合、オーディオ使用量データは1分としてカウントされます。61秒のビデオ時間使用量が発生した場合、ビデオ使用量データは2分としてカウントされます。月間使用量の誤差は1分以内です。