8. 画面共有の有効化

このドキュメントでは、主に画面共有の使用方法を紹介します。現在、TRTCオーディオビデオルームで使用できる画面共有は1つだけです。
Electronプラットフォームでの画面共有は、ビッグストリーム共有とサブストリーム共有の2つのスキームをサポートます:
サブストリーム共有 TRTCでは、画面共有のための「サブストリーム(substream)」という1チャネルのアップリンクのビデオストリームを個別にスタートできます。サブストリーム共有は、キャスターがカメラ画面とスクリーン画面の両方を同時にアップロードします。これはTencentMeetingの使用スキームであり、startScreenCaptureインターフェースを呼び出す場合に、TRTCVideoStreamTypeパラメータをTRTCVideoStreamTypeSub に指定して、このモードを有効にすることができます。
ビッグストリーム共有 TRTCでは、通常、カメラが動くチャネルを「ビッグストリーム(bigstream)」といい、ビッグストリーム共有は、カメラチャネルを使用して画面を共有します。このモードでは、キャスターは、アップストリームのカメラ画面、もしくはアップストリームのスクリーン画面のいずれかのアップストリームのビデオストリームを1チャンネルのみ有し、両者は相互に排他的です。startScreenCaptureインターフェースを呼び出す場合に、TRTCVideoStreamTypeパラメータをTRTCVideoStreamTypeBigに指定し、このモードをイネーブルできます。

手順1:共有ターゲットの取得

getScreenCaptureSourcesを介して 共有可能なウィンドウのリストをリストアップでき、リストは出力パラメータ sourceInfoList を介して戻されます。
説明:
Electronのデスクトップ画面もウィンドウの1つであり、デスクトップウィンドウ(Desktop)と呼ばれ、モニターが2台ある場合は、各モニターに対応するデスクトップウィンドウがあります。したがって、getScreenCaptureSourcesを介して返されるウィンドウリストにもDesktopウィンドウがあります。
取得したウィンドウ情報に基づき、ユーザーの選択のために共有できるターゲットを一覧表示するシンプルなリストページを実現できます:
import TRTCCloud from 'trtc-electron-sdk';
const rtcCloud = new TRTCCloud();
// https://web.sdk.qcloud.com/trtc/electron/doc/en-us/trtc_electron_sdk/TRTCCloud.html#getScreenCaptureSources
const screenList = rtcCloud.getScreenCaptureSources();

手順2:画面共有の開始

selectScreenCaptureTargetを呼び出すことにより、共有ターゲットを選択できます。
共有ターゲットを選択すると、startScreenCaptureインターフェースを使用して画面共有を開始できます。
共有プロセスにおいても、selectScreenCaptureTargetを呼び出すことにより、共有ターゲットを変更できます。
pauseScreenCapturestopScreenCaptureの区別は、pauseが画面コンテンツのキャプチャを停止し、その時点の画像スペーサーを一時停止するため、リモート側に表示される画像は、resumeまで常に最後のフレームになります。
import TRTCCloud, {
Rect, TRTCScreenCaptureProperty, TRTCVideoStreamType, TRTCVideoEncParam,
TRTCVideoResolution, TRTCVideoResolutionMode
} from 'trtc-electron-sdk';
const rtcCloud = new TRTCCloud();
// https://web.sdk.qcloud.com/trtc/electron/doc/zh-cn/trtc_electron_sdk/TRTCCloud.html#getScreenCaptureSources
const screenList = rtcCloud.getScreenCaptureSources();
// https://web.sdk.qcloud.com/trtc/electron/doc/zh-cn/trtc_electron_sdk/Rect.html
const captureRect = new Rect(0, 0, 0, 0);
// https://web.sdk.qcloud.com/trtc/electron/doc/zh-cn/trtc_electron_sdk/TRTCScreenCaptureProperty.html
const property = new TRTCScreenCaptureProperty(
true, true, true, 0, 0, false
);
if (screenList.length > 0) {
rtcCloud.selectScreenCaptureTarget(screenList[0], captureRect, property)
}

const screenshareDom = document.querySelector('screen-dom');
// https://web.sdk.qcloud.com/trtc/electron/doc/zh-cn/trtc_electron_sdk/TRTCVideoEncParam.html
const encParam = new TRTCVideoEncParam(
TRTCVideoResolution.TRTCVideoResolution_1920_1080,
TRTCVideoResolutionMode.TRTCVideoResolutionModeLandscape,
15,
2000,
0,
false
);
rtcCloud.startScreenCapture(screenshareDom, TRTCVideoStreamType.TRTCVideoStreamTypeSub, encParam);

手順3:画面品質の設定

startScreenCaptureインターフェースの3番目のパラメータencParamを介して、解像度、ビットレート、フレームレートを含む画面共有の画質を設定できます(手順2を参照)。以下の推奨基準値を提供します:
解像度レベル
解像度
フレームレート
ビットレート
超高精細(HD+)
1920 × 1080
10
2000kbps
高精細(HD)
1280 × 720
10
600kbps
標準(SD)
960 × 720
10
400kbps

手順4:画面共有の確認

ルームにいるユーザーが画面共有を起動し、サブストリームを介して共有を実行します。ルームにいるその他のユーザーは、onUserSubStreamAvailableイベントを介してこの通知を受け取ります。 画面共有を視聴したいユーザーはstartRemoteViewインターフェースを介してリモートユーザーのサブストリーム画面のレンダリングを起動することができます。
import TRTCCloud, {
TRTCVideoStreamType
} from 'trtc-electron-sdk';
const rtcCloud = new TRTCCloud();

const remoteDom = document.querySelector('.remote-user');
function onUserSubStreamAvailable(userId, available) {
if (available === 1) {
rtcCloud.startRemoteView(userId, remoteDom, TRTCVideoStreamType.TRTCVideoStreamTypeSub);
}else{
rtcCloud.stopRemoteView(userId, TRTCVideoStreamType.TRTCVideoStreamTypeSub);
}
}

rtcCloud.on('onUserSubStreamAvailable', onUserSubStreamAvailable);

よくある質問

1. 1つのルームで同時に複数の画面を共有できますか?

現在、1つのTRTCオーディオ・ビデオルームで共有できる画面は1つだけです。

2. ウィンドウの共有(SourceTypeWindow)を指定し、ウィンドウのサイズが変化した場合は、ビデオストリームの解像度も変化しますか?

デフォルトでは、SDK内で共有ウィンドウのサイズに従ってエンコーディングパラメータを自動的に調整します。 解像度を固定する必要がある場合は、setSubStreamEncoderParamインターフェースを呼び出し画面共有のエンコーディングパラメータを設定するか、またはstartScreenCaptureを呼び出すときに、対応するエンコーディングパラメータを指定してください。